原潜、三か月ぶりに横須賀基地に接岸
13号バースから「しっぽ」をはみ出し気味に停泊中の原潜ノース・カロライナ
バージニア級原潜の垂直尾翼をのぞかせているノース・カロライナ
(20.6.20 木元 茂夫 撮影)
6月19日早朝、原潜ノース・カロライナ(SSN 777)が横須賀基地の13号バースに接岸した。原潜が接岸入港するのは、3月23日に6時間だけ接岸してその日のうちに出港したキー・ウェスト
(SSN 722)以来、ほぼ3か月ぶりだ。
ノース・カロライナは翌20日夕方に出港した。横須賀に一泊しただけだ。
新型コロナウィルスに乗組員が感染させないために、最低限の寄港日数でふたたび海に戻っていった。
実はこの原潜、4月24日に横須賀基地の沖の錨地に2時間ほど錨泊している。この時は接岸もしていないから、潜水艦の乗組員と外部の兵士たちとの接触も、ごく限られていた。
今回接岸・一泊と滞在レベルがアップしたのは、COVID-19 への警戒レベルが、横須賀米軍の中で下がったためではないだろうか。
6月10日には、横須賀基地の燃料ステーションの入り口には、HPCON C の看板が出されていた。1週間後の17日には、その看板がなくなっていた。
HPCON(Health Protection Condition:健康保護条件)が CからB以下に下がったと思われる。
原潜が、短いながらも横須賀基地に接岸するようになったのは、HPCONが下がったことと関係があるのだろう。
(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)
米海軍基地の入り口に掲示されていた Health Protection Condition "C" の看板(6.10 頼 撮影)
オレンジ色のCharlie は上から2番目の危険レベルだ
2020-6-21|HOME|