音響測定艦が横須賀基地に来た


横須賀基地13号バースに停泊中の音響測定艦ロイヤル(20.7.28 木元 茂夫 撮影)

7月27日午前、音響測定艦ロイヤル(T-AGOS 22)が横須賀基地13号バースに接岸した。

音響測定艦が横須賀に寄港するのは珍しい。ほとんどの場合、「隣の基地」横浜ノースドックに入るからだ。

2年近く前の2018年10月に音響測定艦ヴィクトリアス(T-AGOS 19)が12号バースに寄港して、10日間停泊していた。このころはまだ、音響測定艦の準母港は佐世保だった。 横須賀に音響測定艦が来ても、横浜ノースドックに関係のある動きではなかった。

2019年初めから再び音響測定艦が長く横浜ノースドックに停泊するようになり、準母港の機能は、佐世保から横浜ノースドックに戻ってきた。
本日ノースドックに帰港したものも含めて、3隻の音響測定艦が現在ノースドックに停泊中だ。横須賀基地に帰港したロイヤルを加えて4隻の音響測定艦が横浜・横須賀に集中して いる。

ロイヤルは昨年11月から12月にかけてノースドックに一か月以上滞在した。その間に艦橋に足場を組み、メンテナンスを行っていた。今年に入ってからホワイトビーチ寄港とノース ドックの寄港を繰り返しているが、10日以下の寄港が多い。昨年暮れから半年が過ぎ、メンテナンスの必要がでてきたために、横須賀にはいってきたのだろうか。
それとも、ノースドックが満杯のために、一時的に横須賀の庇を借りたのだろうか。

音響測定艦が横浜に戻ってきても、コロナウィルスを艦内に持ち込まないように乗組員を艦内に閉じ込めているのだろうか。大きな施設のない横浜ノースドックでは、バースがいっぱい になる程船が入ってきたときに、艦外で隔離するのに十分な宿泊設備もないのではないか。

珍しく横須賀に入ってきた音響測定艦の動きも、コロナまん延と無関係ではないのかもしれない。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


2月にもホワイトビーチに入港していたロイヤル(右)(2.11 世嘉良 学 撮影)


2020-7-28|HOME|