(続)横須賀配備米軍戦闘艦の推移、2007−21年


2007年以降の横須賀常駐米軍巡洋艦・駆逐艦の推移。黒字は現在横須賀に常駐している艦船

10月4日、駆逐艦ラルフ・ジョンソン(DDG 114)が横須賀基地に前方配備艦として到着した。9月17日に横須賀を離れた駆逐艦ジョンSマケインと交代した。

デューイが配備されてカーティスウィルバーが本国に母港を移したあと、また入れ替えがあった。改めて最近の入れ替えを反映したのが上掲の表だ。

この表を見ると、15年以上横須賀に前方配備されていた2隻の駆逐艦が本国に戻り、今年新配備された5隻を含む8隻の駆逐艦は、横須賀配備期間が6年以内となった。

巡洋艦については、シャイローのように長期の配備が続いているものもあるが。

駆逐艦の場合、横須賀への前方配備の船の交代は、一段落したとみていいだろう。
イージス駆逐艦8隻という数が当面変わらないとしても、100番以上の最近就役した船がこの1年内で3隻配備された。BMDだけに限らず最新のシステムを搭載した船が一気に横須賀 に配備された。

駆逐艦の隻数は変わらなくとも、横須賀配備の船の機能はどんどん強化されている。それは横須賀基地の存在が、西太平洋の軍事的な緊張をさらに高めていることにつながる。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


10月4日に12号バースに到着した駆逐艦ラルフ・ジョンソン(21.10.6 頼 撮影)


9月8日に横須賀に入港した駆逐艦デューイ。英空母クイーン・エリザベス戦闘群の駆逐艦ザ・サリバンズの舷側に停泊した(9.26 頼 撮影)


2021-10-10|HOME|