2021年1月、海自、空自が相次いで日米共同訓練


1月15日、沖大東島周辺海域で空母ルーズベルトの左舷後方を並走する「こんごう」「あさひ」


1月14日、米駆逐艦ジョン・フィンが砲撃訓練を行った


1月15日、演習海域を縦列で航行する「あさひ」(手前)とジョン・フィン(いずれも NAVY.mil 掲載写真より)

1月15日、日米共同訓練が、沖縄の那覇から東南方向400キロに位置し米軍の射爆撃場になっている沖大東島周辺海域で行われた。
同島では2013年11月に陸海空自衛隊が3万人の部隊を動員して大規模な「離島奪還訓練」を行っている。

今回、参加したのは原子力空母ルーズべルト(CVN 71)、イージス巡洋艦バンカー・ヒル(CG 52)、同駆逐艦ジョン・フィン(DDG 113)。海自はイージス艦こんごう(DDG 173)と護衛艦あさひ (DD 119)。
ルーズベルトは12月23日サンディエゴのノースアイランド海軍基地を出港、離発着訓練を繰り返しながら沖大東島周辺にやってきた。
随伴艦のジョン・フィンは2017年就役の新鋭艦。昨年11月17日にクェゼリン環礁から発射された弾道ミサイルに見立てた飛翔体を、ハワイに展開していたジョン・フィンがSM-3ブロックUA で迎撃する訓練を行っている。1月13,14日と127ミリ砲の砲撃訓練をやって、海自との訓練に臨んだ。

15日の訓練内容について、海上幕僚監部は「各種戦術訓練」としか発表していないが、海自の「あさひ」が2018年就役の新鋭艦で、最新の「海上作戦部隊指揮管制システム」(MOFシステム) を搭載し、データリンクや衛星通信に高い能力をもっていることから、ジョン・フィンとの間でデータリンクなどの確認をした可能性もある。


<参考>海保のページより「日本の領海等概念図」

 なお、1月12日には航空自衛隊のF-15戦闘機12機、F-2戦闘攻撃機4機が、米空軍のB-1爆撃機と「編隊航法訓練及び要撃戦闘訓練」を、「日本海、東シナ海及び沖縄周辺空域」でおこなっ ている。

2021年はこれまでにも増して、日米共同訓練が拡大しそうである。

(木元 茂夫)


空自が発表した1月12日のB1との合同訓練の写真


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