グランド・キャニオンU、墜落ヘリを横須賀に運んできた

ノルウェー船籍の海洋作業船グランド・キャニオンUが横須賀に来たのは、20年1月25日に沖縄東方海上に墜落したブルーリッジの艦載ヘリを引き上げて、第7艦隊の基地横須賀に 運ぶためだった。

3月24日付けDOD Newsによれば、海軍深海サルベージ潜水部門が、3月18日に深海サルベージロボットCURV21を用いてMH60-Sを引き上げた。
DOD Newsにはこの引き上げ作戦のベースになった船の名前は載っていなかったが、これがグランド・キャニオンUだった。
グアムでCURV21を積み込み、18日に沖縄東方海上にいてそのあと横須賀に向かったという船の動きが、グランド・キャニオンUの航跡と完全に一致している。

グランド・キャニオンUは横須賀基地9号バースに接岸した翌日にはバースを離れて、錨地に一晩とどまった後、グアムに向けて走り出した。錨地で降ろしたのは引き上げたMH-60S ではなかったのだろうか。

DOD Newsによれば、回収された墜落ヘリは本国に送られて、墜落原因の調査を行うという。そうなると、空母艦上で事故を起こした艦載機と同様に、横浜ノースドックに運ばれて 本国行きの貨物船を待つことになるのではないか。

(RIMPEAC編集部 頼 和太郎)


作業船の上に引き上げられた艦載ヘリMH−60S(US NAVY PHOTO 2021.3.18)


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