原子力空母レーガン、定期修理完了近い


12号バースで定期修理中のロナルド・レーガン。飛行甲板はすっきりと片付けられている(2021.4.19 頼 撮影)

原子力空母ロナルド・レーガンの定期修理が終わりに近づいている。
高台から見下ろしたレーガンの飛行甲板は、工事に使ったテントや覆いの類が撤去され、艦橋に組上げられた足場も外れて、外見的にはいつでも試験航海に出られる状態だ。

ところで、定期修理の途中に出る放射性廃棄物は、米軍がチャーターする貨物船で処理のために本国に運ばれる。今年の放射性廃棄物の運搬船の公募も、2月19日に募集のサイトに出さ れた。
放射性廃棄物の運搬船は4月13日以降横須賀に入港できる、16日までに入港しなければキャンセルになる、というスケジュールの縛りがかかった契約の公募だった。

ところが、4月16日を過ぎたのに、13号バースに、運搬船はあらわれていない。
輸送契約に手を挙げた会社がなくて、今回の放射性廃棄物の輸送が取りやめになった可能性もある。

昨年に続き、空母の艦内に放射性廃棄物をためたまま出港するのか、それとも公募条件とは違うスケジュールで空母出航前に放射性廃棄物運搬船が横須賀に来るのか?
注視が必要だ。

(RIMPEAC編集部 頼 和太郎)


レイデイ開始日の4月13日を過ぎても空いたままの13号バース (4.15 木元 茂夫 撮影)


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