ミサイル積み込んだ巡洋艦、短期の事前航海から戻る


横須賀港外錨地で入港待ちの巡洋艦シャイロー


横須賀基地に帰港したシャイロー

5月12日、5日間の短い航海を終えた巡洋艦シャイローが横須賀基地に戻ってきた。

シャイローは5月2日に横須賀基地7号バースを出て沖の錨地にいった。その錨地で、浦郷弾薬庫から運ばれたトマホークやスタンダード・ミサイルほかの弾薬を積み込み、8日に錨地 を離れて相模湾に向かった。
相模湾から外洋に出てすぐに戻ってきたシャイローは、出船で7号バースに入った。

横須賀には巡洋艦が3隻常駐しているが、アンティータムはドライドックに入っている。チャンセラーズビルも4月にドライドックから出たばかりで、6号バースで工事は進行中だ。
定期工事が終わって試験航海に出ているロナルド・レーガンがいったん帰港したあと、FCLPを終えた艦載機を積み込んだら、空母を中心とする空母戦闘群は長期のパトロール に出かける。
空母戦闘群の防空の責任艦として空母に同行する巡洋艦は、シャイローとなるだろう。

シャイローをはじめとする空母戦闘群の構成艦は、シャイローと同様にトマホーク・ミサイルも積む。空母艦載機による有人の爆撃とともに、トマホークによる精密爆撃能力をも携え、 空母の春季パトロールは行われる。
それが「武力による平和」をもたらすのか、はなはだ疑問だ。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)(5.12 頼 撮影)


後進で横須賀基地の7号バースに向かうシャイロー


2021-5-13|HOME|