出入りが激しい米軍横須賀基地の駆逐艦・巡洋艦


手前の2隻が新配備の駆逐艦ヒギンズとハワード。奥にバリー、沖合にラファエル・ペラルタ


横須賀を去る数時間前のカーティス・ウィルバー。はるか後方のアクアラインの開通より前に横須賀に前方配備された。(21.8.21 頼 撮影)

8月13日に2隻の駆逐艦が横須賀に配備された。ヒギンズ(DDG 76)とハワード(DDG 83)だ。マスティン(DDG 89)が本国に戻ったあと、この2隻が横須賀母港艦船となり、差し引き1隻 増えたが、8月21日にカーティス・ウィルバー(DDG 54)がサンディエゴに母港チェンジとなって横須賀を出て、横須賀母港の艦船の数は、マスティンが本国に戻る以前の数に戻った。

空母ロナルド・レーガンが中東に派遣されているが、随伴している横須賀の戦闘艦は巡洋艦シャイロー(CG 67)だけだ。横須賀の船たちは、ドック入りしている巡洋艦1隻を除き、空母 戦闘群に入るのではなく、航行の自由作戦に従事したり、南半球まで合同演習に出かけたりしている。

8月2日に横須賀を出港した巡洋艦チャンセラーズ・ビルはホワイトビーチまで航行し、20日ほどで横須賀に戻ってきた。ベンフォルドは佐世保を前進基地のようにして、西沙諸島や 台湾海峡で航行の自由作戦に繰り返し従事している。

7月末に横須賀を出たミリウスは、グアムに向かい、20日ほどで戻ってきた。オーストラリア沿海でタリスマン・セイバー演習に加わっていたラファエル・ペラルタは、8月19日に 横須賀に戻ったが、20日にはバースを離れて錨地まで行き、待機している。

いずれも空母の任務航海には直接かかわりのない動きをしている。そして横須賀基地の出入りが激しくなっている。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


2隻の駆逐艦が新たに配備された数日後に横須賀に戻ってきたミリウス(DDG 69)(8.21 頼 撮影)


横須賀基地にひしめく駆逐艦・巡洋艦。左からマケイン、ミリウス、「新参」の2隻の駆逐艦、巡洋艦チャンセラーズビル
(8.24 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


2021-8-25|HOME|