QE戦闘群の米駆逐艦、横須賀で修理に入る


ザ・サリバンズ(68番)の艦橋に工事用の足場が組まれている


駆逐艦がひしめいている横須賀基地。左から2隻目がザ・サリバンズ

英空母クイーン・エリザベス(QE)戦闘群の一員、米駆逐艦ザ・サリバンズ(DDG 68)は、クイーン・エリザベスが横須賀を出港した直後に横須賀基地に寄港した。9月8日だった。

空母戦闘群を構成する船が交代で横須賀基地などに数日間寄港する動きの一つだと、ザ・サリバンズが入港してきたときは思った。
しかし、ザ・サリバンズの寄港期間は予想外に長くなりそうだ。

寄港後一週間たった15日には、ザ・サリバンズの艦橋に足場が組まれ、フェーズドアレイ・レーダーも「養生」されていた。
「ひと休み」のはずが、船体の工事が始まった。

8日の横須賀基地入港に際してドデカイ旗を艦橋になびかせ、信号旗で飾り立てたザ・サリバンズは、航海中に故障して修理が必要になり、緊急に入港したようには、とても見えなかっ た。
まるで配置換えで横須賀配備となり、初めて入ってきた駆逐艦のようだった。

空母に随伴し、空母防御のキーとなっているであろうイージス駆逐艦が、戦線から離脱して修理工事を始めたら、クイーン・エリザベスの今後の行動にもかかわることだ。
大旗を掲げて威風堂々と入ってくる姿と、今回の工事開始・横須賀寄港の長期化とは、しっくりこないものがある。

もしかすると、ザ・サリバンズのクイーン・エリザベス随伴任務はここで打ち切り、このまま横須賀に前方配備されるのか、などという邪推までしかねない、突然の修理開始だった。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)(21.9.15 頼 撮影)


ザ・サリバンズの艦首の喫水あたりが剥げているのも気になる


2021-9-15|HOME|