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QE戦闘群の米駆逐艦、横須賀出港


出港前日の駆逐艦ザ・サリバンズ(中央68番)、左は駆逐艦デューイ(105番)


後ろから見たザ・サリバンズ(左)とデューイ。ザ・サリバンズの艦名が緑になっている。(21.9.26 頼 撮影、平和船団のボートより)


デューイと桟橋に挟まれていたザ・サリバンズの姿はない。(21.9.29 頼 撮影)

クイーン・エリザベス(QE)戦闘群の構成メンバーの米駆逐艦ザ・サリバンズ(DDG 68.)は、QEが横須賀から出港した9月8日に、交代するかのように横須賀に入港してきた。

ザ・サリバンズはマスター・ピアに接岸中に、艦橋に足場を組み、イージス・レーダーも養生していたが、修理は2週間ほどで終わったようだ。
ザ・サリバンズは9月27日に横須賀を出港した。QEに随伴して、太平洋・インド洋での動きを続けるとみられる。

ザ・サリバンズの出航翌日の28日に、横須賀配備の駆逐艦ベンフォルド(DDG 65)が横須賀基地に戻ってきた。

ベンフォルドは6月16日に横須賀を出港しているから、およそ100日間の任務航海だったことになる。
出港後グアムに2回寄港したベンフォルドは、7月中旬に南沙諸島で「航行の自由作戦」に従事、下旬には台湾海峡を通過して、中国けん制の軍事行動を行っている。

ベンフォルドは8月には3度、佐世保に寄港、9月中旬から日本海に入り、横須賀帰港の直前に津軽海峡を抜けて太平洋に出ている。

空母レーガンの護衛ではなく、単独で対中けん制や対ロけん制とみられる行動を続けていて、横須賀配備の米駆逐艦の任務がミッドウェーの横須賀配備のころとは大きく変わっていること を示している。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


6号バースに接岸している駆逐艦ベンフォルド(65番)。その後ろは巡洋艦チャンセラーズビル(62番)


ベンフォルドの艦中央にはDDG65を縦書きにしたのぼりが貼られている(9.29 頼 撮影)


2021-9-29|HOME|