2021.10「空母いずも」への道、また一歩(2)

ドック明けのいずもの飛行甲板に黄色いライン


JMU磯子のドックから横須賀に戻ってきたあとの「いずも」


「いずも」の飛行甲板の拡大写真。甲板を縦に貫く黄色いラインがひかれている(21.7.29 頼 撮影)

ウェブニュースサイト、Military Times は、7月20日付けの記事「日本はF−35の基地をどのように選定するか」で、自衛隊のF−35Bの基地は「宮崎県の空自新田原基地が 最適だ」と岸防衛大臣が語ったと伝えた。「自衛隊のF−35Bは2025年度に6機、その翌年に2機を新田原に配備する予定だ」(岸防衛大臣)。
日本は全部で157機のF−35を取得予定で、そのうちの42機がF−35Bだ(残りはF−35A)。

F−35B飛行隊を新田原に配備するのは、呉と横須賀のいずも級ヘリ搭載駆逐艦と連動するのに最善だ。日本は「いずも」「かが」がF−35Bを運用できるように改修中だ。
「いずも」改修の第一段階は6月に終わり、飛行甲板上に新しいラインがひかれている。これは、固定翼機が飛行甲板から離発着するためのものだ。
(ここまで、Military Times 7月20日付け記事から引用)

7月29日に、海自横須賀基地逸見桟橋に停泊する「いずも」を見下ろせる場所から、飛行甲板のラインを確かめた。
長い飛行甲板に、縦に一本、ほぼ端から端までまっすぐに黄色いラインがひかれていた。さらにそのラインに直行する黄色いラインも2本あった。これらの黄色いラインは、JMU磯子で行 われた改修の前にはなかったものだ。

陸上の航空基地の滑走路の中央に描かれているラインと同じ機能を持つ。F−35Bがこのラインに沿って滑走して、離艦するためのものだ。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


後方から見た「いずも」。ドックから出てきた後の撮影。黄色のラインがひかれている(21.7.29 頼 撮影)


ドックに入る前に写した「いずも」。ヘリ着艦位置を示す白いマークしかかかれていない(20.3.23 頼 撮影)


JMU磯子のドックで改修工事中の「いずも」。白いテントの中で甲板の塗装を行っていたと思われる(21.4.18 頼 撮影)


2021-10-3|HOME|