豪海軍駆逐艦、ヘリ補充後横須賀を去る
後部甲板にヘリを載せ、横須賀港外錨地で待機中のオーストラリア海軍駆逐艦ブリスベン
11月4日午前、横須賀基地に寄港していたオーストラリア海軍イージス駆逐艦ブリスベン(HMAS DDG 41)が出港した。
出港後、錨地で待機しているブリスベンの後部甲板には艦載ヘリMH−60Rが積まれていた。横須賀基地に寄港中には見えなかったヘリだ。
11月1日付けの星条旗新聞に、「オーストラリア海軍の船が、海没したヘリの補充を待って在日米軍基地で待機中」という見出しの記事が掲載された。
11月13日にフィリピン海で演習中に、搭載しているMH−60Rが海中に沈んだ。補充のヘリがノウラ海軍航空基地から横田に飛来するC17輸送機に積まれてくるのを待っている
とのことだ。
YOKOTAJOHOのブログによれば、11月4日10時48分にオーストラリア軍のMH-60Rが横田を離陸している。横須賀基地を出たブリスベンはAISデータによればその10分前に横須賀港外
錨地に到着している。
11時過ぎには、このヘリがブリスベンに着艦したと思われる。
ブリスベンは14時過ぎに動き出し、浦賀水道を南下して東京湾を出た。
ブリスベンは10月6〜9日にコタ・キナバル(マレーシア)に寄港、17〜22日にブサンに寄港している。ヘリを事故で失ったのは、東マレーシアから韓国への航海の途中だった。
ブサンを出てから横須賀に入港する29日までの間に、ブリスベンはヘリ無しで北朝鮮の船の監視をしたのだろうか?
ブリスベンが横須賀に寄港した時に掲げていた国連旗は、朝鮮戦争国連軍の構成国の軍隊の資格で横須賀基地に入ったことを示しているのではないのだろうか?
朝鮮戦争国連軍の構成国の軍艦なら、日本政府は実態の確認もせずに、横須賀基地への寄港を無条件で受け入れているのではないだろうか?
(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)(21.11.4 木元 茂夫 撮影)
横須賀基地港外錨地から浦賀水道航路に向かう直前のブリスベン
2021-11-5|HOME|