ホテル・バージAPL67、横須賀基地6号ドック内にいた


6号ドックに同居するホテル・バージAPL67(左、白)と駆逐艦バリー(中、グレー)。右は高速輸送艦ブランズヴィック


反対側から見たAPL67。自動車運搬船並みの大きさだ(21.11.28 頼 撮影)

11月28日、横須賀平和船団のボートから6号ドックを見ると、白い大きな箱のようなものが浮いていた。APL67と壁面に大書してある。
ホテル・バージだった。

バージの船名のはじめの2〜3文字は、バージの用途を示している。原子力空母の修理のために12号バースの隣の岸壁に固定されている3隻のバージ(YR-85、95,96)の符号 YRは浮き工場、現在修理中のブルーリッジに横付けしているYRB−30は補修工事と宿泊用、4号ドックの前にいるAPL−40は宿泊施設だ。

APL−67も宿泊施設として使われるのだろうが、APL−40よりだいぶ大きく見える。仮に収容人数が同じだとしても、「蚕だな」ではなく個室が並んでいるのかもしれない。

そんな想像をするのは、このホテル・バージが出港前後の2週間は隔離施設になってもおかしくないからだ。

このバージを本国から横須賀に運んできたのが、10月19日に入港した航洋タグ、ミス・ルイだった。ミス・ルイが何故横須賀にいたのか、その疑問がやっと解けた。

ミス・ルイが運んできたAPL67は、6号ドックの中で動かない。原子力空母の定期修理が始まったら、作業員たちの宿泊施設代わりになるのではないか。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


これまで横須賀にいた種別APLのバージは、このAPL40だけ(11.28 頼 撮影)


(左)横須賀基地に来た航洋タグ、ミス・ルイ。(右)ミス・ルイがひいてきたAPL67の上部が高速輸送艦の後ろに見える(10.20 頼 撮影)。


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