駆逐艦フィッツジェラルド、横須賀寄港


1月22日、横須賀のハーバーマスターピアーに停泊するフィッツジェラルド(62番の船)

 1月21日、駆逐艦フィッツジェラルド(DDG 62)が横須賀基地に入港した。
 フィッツジェラルドは、以前は横須賀を母港としていた駆逐艦だ。

 横須賀を離れる原因となったのは、2017年の6月17日未明に、伊豆半島石廊崎の南東30キロほどの海上で民間コンテナ船ACXクリスタルと衝突事故を起こしたことだ。
 この事故でフィッツジェラルドは右舷に穴が開くなど大きく壊れ、乗組員7人が死亡した。その後フィッツジェラルドは、重量物運搬船トランス・シェルフに載せられて同年12月、ミシシッピ州パスカグーラのインガルス造船に向けて横須賀を発ち、2020年まで大規模な修理工事を受けていた。

 2020年の修理終了後、フィッツジェラルドは太平洋艦隊に復帰したが、サンディエゴを新たな母港としていた。

 重量物運搬船に載せられて横須賀を去った後では、今回が初の横須賀寄港だ。

 星条旗新聞の1月22日付の記事「USS Fitzgerald returns to its old homeport in Japan for first time since fatal collision」によれば今回フィッツジェラルドは、原子力空母エイブラハム・リンカーン打撃群の一員として、1月3日にサンディエゴを出港して西太平洋にやって来た。
 しかし、1月22日の時点でエイブラハム・リンカーンは、巡洋艦モービル・ベイ(CG 53)駆逐艦グリッドレイ(DDG 101)、駆逐艦スプールアンス(DDG 111)に随伴されて沖縄の東側にいたようだ。
 フィッツジェラルドは、原子力空母エイブラハム・リンカーンのそばからいったん離れて横須賀にやって来たということなのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)(22.1.22 星野 撮影)


フィッツジェラルドの艦中央部には、艦の名前を書いた幟のようなものが掲げられていた。


2022-1-24|HOME|