連続する多国間訓練と海自「国際観艦式」1
海自横須賀基地に停泊するカナダ海軍のフリゲート艦、バンクーバーとウィニペグ(22.11.2 木元 撮影)
海自「国際観艦式」に参加した艦船
11月6日、海上自衛隊の観艦式が相模湾で行われた。
自衛隊の観閲式は陸海空の持ち回り。海自の観閲式を特に観艦式と呼ぶが、3年前は、艦艇は集結したものの台風19号の影響で観艦式そのものは中止になってしまった。だから6年ぶりの開催。
今回は国際観艦式として世界各国に招待状を出したが、艦艇派遣は12ケ国18隻にとどまった。ウクライナ戦争の影響からかヨーロッパからの艦艇派遣はない(インド太平洋地域に常駐しているイギリスの哨戒艦スベイが11月8日に横須賀入港)。
3年前はイージス駆逐艦太原を派遣してきた中国は、今回は招待に応じなかった。韓国は補給艦昭陽を派遣して来た。しかし、3日に開催された海上自衛隊創立70周年パレードには参加しなかった。
逆にイギリスとフランスはパレードに数十人の軍人が参加した。
最大の派遣国はオーストラリアで潜水艦1隻を含む4隻を派遣してきた。
参加艦艇は以下の通りである。私にははじめて見る艦艇が多かったが、海上自衛隊にとってはそうではなかったようである。というのは観艦式前後に海自との多国間訓練が連続しているからである。
■米海軍
イージス巡洋艦チャンセラーズビル 艦番CG62 (満載排水量10,117トン、173m、330名)
■オーストラリア海軍
イージス駆逐艦ホバート 艦番DDG39 (6,350トン、147m、205名)
フリゲート艦アランタ 艦番FFH151 (3,600トン、118m、163名)
補給艦 ストールワート 艦番A304 (19,500トン、174m、122名)
コリンズ級潜水艦 艦番SSG74ファーンコム ( 3,351トン(潜航時)、78m、45人)
■ニュージーランド海軍
補給艦アオテアロア A11 (26,000トン、他不明)
■カナダ海軍
フリゲート艦 バンクーバー 艦番331 (満載排水量5,032トン、全長134m、乗員225名)
フリゲート艦 ウィニペグ 艦番338
■タイ海軍
フリゲート艦 プミポン・アドウンヤデート 艦番471 (満載排水量3,700トン、他不明)
■インド海軍
フリゲート艦シュバリク 艦番F47 (6,300トン、143m、257名)
コルベット艦カモルタ 艦番P28 (3,150トン、109m、120名)
■パキスタン海軍
補給艦ナスル 艦番47 (22,000トン級、他不明)
フリゲート艦シャムール 艦番225 (2,600トン級、他不明)
■シンガポール海軍
フリゲート艦フォーミタブル 艦番68 (3,800トン、115m、乗員70名+航空要員15名)
■韓国海軍
補給艦昭陽 艦番51 (10,105トン、190m、140名)
■インドネシア海軍
コルベット艦 ディポネゴロ 艦番365 (1,719トン、91m)
■ブルネイ海軍
哨戒艦ダルエーサン 艦番07 (1,625トン、80m、58名)
■マレーシア海軍
フリゲート艦クランタン 艦番175 (1,650トン、90m、176名)
(木元 茂夫)
インドネシア海軍のコルベット艦、ディポネゴロ(艦番号365)の後部。ヘリコプターを載せている(22.11.2 木元 撮影)
韓国海軍の補給艦「昭陽」(AOE-51)(22.11.2 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)
2022-11-13|HOME|