2ケ月半ぶりに横須賀にもどって来たブルーリッジ


8月20日、2か月半ぶりに横須賀に戻ってきたブルーリッジ(24.8.20 木元 撮影)

 8月20日に横須賀基地に戻ってきた揚陸指揮艦ブルーリッジ(BLUE RIDGE LCC19、満載排水量19,177トン、全長193m、乗員564名、司令部要員700名)。
1971年以来、53年の就役を続ける米海軍最古参の艦艇。艦齢延長工事を実施して2039年まで現役の予定という。揚陸作戦の指揮を執るのが本来の任務であるが、実際には今回のようにアジア各国を訪問し、「第7艦隊の外交」を繰り広げている。
フィリピン、タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポールパラオを訪問して帰って来た。軍事演習にも参加。その行動はインド太平洋の緊張緩和につながったとは言えないだろう。

 米海軍の発表(NAVY.MIL)とUS CARRIERS NETの記載からブルーリッジの航跡をたどろう。

6月04日 横須賀出港。
6月07日空母レーガン、バリアントシールド演習の一環として、イージス艦ロバートスモールズ、ラファエルペラルタ、ヒギンズ、海自の潜水艦「じんげい」、ヘリ空母「いずも」、イージス艦「はぐろ」などと共同訓練。
6月14日 フィリピン海。フランス海軍のフリゲート艦ブルターニュと機動訓練。
6月18日 フィリピン、マニラ港に寄港。
6月28日〜7月3日 タイ、レムチャバン港に寄港。
7月03日〜7月5日 タイ、サッタヒップ港に寄港。
7月08日 ベトナム、カムラン湾に寄港。
7月15日 南シナ海
7月17日 マレーシアのポート・クラン(マラッカ海峡に面した都市。人口74万人)で記者会見
7月23日 シンガポールのチャンギ海軍基地に寄港
8月04日 南シナ海
8月10日 パラオのマラカル港に寄港
8月16日 フィリピン東方海域で、護衛艦「ありあけ」と共同訓練。
8月20日 横須賀帰港。


(木元 茂夫)




6月7日。バリアント・シールド演習で。中央列、前から2隻目がブルーリッジ(6月7日NAVY.MIL)


6月14日 フランスのフリゲート艦ブルターニュと機動訓練を行うブルーリッジ(6月14日NAVY.MIL)


8月16日 フィリピン東方海域で、護衛艦「ありあけ」と共同訓練 (海幕発表資料より)


マレーシアのポート・クラン港での記者会見。地元の記者を集め、第7艦隊の役割をアピールする(7月17日NAVY.MIL)


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