米強襲揚陸艦とNZ補給艦、米韓合同演習に横須賀経由で参加


8月21日、横須賀を出港する強襲揚陸艦ボクサー(24.8.21 木元 撮影)


米海軍横須賀基地12号バースに停泊する強襲揚陸艦ボクサー (24.8.18 木元 撮影)

 8月26日から9月7日まで、米韓合同演習・双龍訓練が韓国の釜山、浦項を中心に行われた。

 米海軍横須賀基地を8月21日に出港した強襲揚陸艦ボクサー(BOXER LHD 4)(満載排水量41,302t、全長261m)は、26日に釜山に入港した。

海自横須賀基地を8月19日に出港したニュージーランドの補給艦アオテアロア(HMNZS AOTEAROA A 12)(26,000t、173m)も、双龍訓練に参加し、台湾海峡を8月22日に北上した米海軍のイージス駆逐艦ラルフジョンソン(RALPH JOHNSON DDG 114)に、8月26日日本海で洋上給油、9月2日に強襲揚陸艦アメリカ(AMERICA LHA 6)(44,447t、261m)にも洋上補給を行った。

 韓国海軍は、強襲揚陸艦の独島(ROKS DOKDO LPH 6111)(18,800t、199m)と、馬羅島(ROKS MARADO LPH 6112)(19,300t、199m)をはじめ数十隻の艦艇を参加させた。

「東亜日報」(日本語版)8月26日は、双龍訓練について、
 「今年は初めて連合参謀団を編成し、韓国海軍の「馬羅島」で上陸作戦を統合指揮することになったと韓国軍は伝えた」と書いている。米海軍と韓国海軍が連合参謀団を編成して統合指揮。米韓一体化のエスカレートだ。
さらに、訓練全体について、
「訓練は、上陸部隊の安全な目標地域への移動のための護送作戦から始まる。続いて、掃海(地雷除去)作戦、上陸目標区域の監視偵察及び脅威要素を事前に除去する偵察部隊作戦、上陸目標地域に対する大規模火力支援および「決定的行動」である海と空での突撃と目標確保の順に行われる」と報じている。

また、米海軍の軍事海上輸送司令部は、「釜山の8号岸壁では、MSCFE(軍事海上輸送司令部・極東)第101分遣隊の水兵がMSC韓国支部(MSCO-K)の常勤スタッフを増強した。彼らは、24時間年中無休の危機対応チームと、韓国全土の港で貨物船を管理できる中央集権的な指揮統制センターである複合港湾司令センターの人員配置を支援しました」と述べ、韓国全体の港湾管理にも人員を派遣したことを明らかにした。

(木元 茂夫)




海自横須賀基地逸見岸壁に停泊するニュージーランド海軍の補給艦アオテアロア(24.8.18 木元 撮影)


上陸する水陸両用装甲車。海上の軍艦は米海軍のドック型揚陸艦か(U.S. Indo-Pacific Command FB 9月4日より)


上陸した兵士。(U.S. Indo-Pacific Command FB 9月4日より)


強襲揚陸艦ボクサーに、洋上補給する補給艦アオテアロア、朝鮮海峡で (NAVY.MIL 9月4日)


2024-9-12|HOME|