外来巡洋艦レイク・エリー、また横須賀に寄港
横須賀基地に停泊する巡洋艦レイク・エリー。「70」の船だ(24.10.13 星野 撮影)
レイク・エリーの艦橋近くには、第9空母打撃群のクレストが取り付けられている(24.10.13 星野 撮影)
10月10日、今回の入港翌日のレイク・エリー(24.10.10 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)
10月9日、巡洋艦レイク・エリー(LAKE ERIE CG 70)が米海軍横須賀基地に入港した。
サンディエゴを母港とするこの船は今年8月17日から9月4日まで横須賀に滞在していた。1ヶ月と数日で横須賀にまた来たということだ。頻繁な寄港だ。
9月4日の横須賀出港後も母港には帰らず、9月後半には北太平洋で訓練を行っていたようだ。
レイク・エリーの艦橋近くには、原子力空母セオドア・ルーズベルト(Theodore Roosevelt CVN 71)の第9空母打撃群(Carrier Strike Group 9)の紋章が取り付けられている。そして、確かにセオドア・ルーズベルトは9月後半まで、西太平洋やインド洋で活動をしていた。
しかし米海軍協会ニュースによれば、今回のセオドア・ルーズベルト空母打撃群の任務活動にレイク・エリーは加わっておらず、駆逐艦ダニエル・イノウエ(DANIEL INOUYE DDG 118)が、タイコンデロガ級巡洋艦の代役を務めていたのだという。
ということは、8月後半の横須賀寄港時にも書いたが、レイク・エリーが今回の任務航海で果たしているのは、米軍の対中国戦争構想の柱の一つであるDMO(分散型海洋作戦:Distributed Maritime Operation)に示されている、対地攻撃ミサイル発射艦としての役割なのではないか。
横須賀は原子力空母のみならず、ミサイル攻撃艦の活動拠点でもあるのだ。
(RIMPEACE編集部 星野 潔)
8月後半から9月前半まで横須賀に滞在していた時のレイク・エリー(24.8.25 星野 撮影)
2024-10-14|HOME|