自衛隊が米軍を守る訓練が行われた横須賀基地
軍艦の前を行くピース旗(24.10.27 星野 撮影)
停泊する海自潜水艦の向こうに、ヴェルニー公園に対峙するように並ぶ陸自車両。この場所は米軍基地内だ。
キーンソード演習の一環として行われた、基地警備訓練なのだろう(24.10.27 星野 撮影)
軽装甲機動車や重装備の隊員たちが並ぶ(24.10.27 星野 撮影)
ナンバープレートの横の文字表示から第31普通科連隊の車両であることが分かる(24.10.27 星野 撮影)
米軍と海自の貯油施設などがある吾妻島で、小銃を体の前にさげて立つ海上自衛隊の警備隊員(24.10.27 星野 撮影)
吾妻島の貯油タンクの横を、小銃を提げて歩く海自警備隊員(24.10.27 星野 撮影)
こちらも吾妻島。小銃を手に歩く海自警備隊員(24.10.27 星野 撮影)
海自船越庁舎近くに集まっていた、防弾チョッキ姿の海自警備隊員たち(24.10.27 星野 撮影)
海自長浦庁舎のあたりにも、軽装甲機動車など陸自の車両が並んでいた(24.10.27 星野 撮影)
車体の表示によれば、これらの車両は東部方面混成団や第48普通科連隊所属だ。防衛省の説明文書には、どちらの部隊も横須賀基地警備訓練に参加とは書かれていなかった(24.10.27 星野 撮影)
小型艇の横に立つ陸自隊員と海自隊員(24.10.27 星野 撮影)
防衛省が神奈川県内に配布したキーンソード演習の説明資料の一部。東部方面混成団や第48普通科連隊が参加するとは書かれていない。
10月27日、ヨコスカ平和船団のヨットとボートが横須賀の軍港を走った。
それから既に2ヶ月近く経ってしまったが、この日の記録をまとめておく。
この日、横須賀基地の中にいた米艦は8隻。
新桟橋に駆逐艦ラファエル・ペラルタ(RAFAEL PERALTA DDG 115)、
ハーバー・マスター・ピア(HMP)西側に駆逐艦ベンフォールド(BENFOLD DDG 65)、HMP東側に駆逐艦ハワード(HOWARD DDG 83)、
6号バースに巡洋艦ロバート・スモールス(ROBERT SMALLS CG 62)、
7号バースに駆逐艦プレブル(PREBLE DDG 88)、
8号バースに駆逐艦ミリウス(MILIUS DDG 69)、
9号バースに第7艦隊旗艦の揚陸指揮艦ブルーリッジ(BLUE RIDGE LCC 19)、
12号バースに駆逐艦ジョン・フィン(JOHN FINN DDG 113)、
だった。
なお、攻撃型原潜が寄港した際には接岸することの多い13号バースには、修理・宿泊バージのYRB30が停泊していた。
この10月27日は、「日米共同統合演習」の「キーンソード25」の実施期間中だった。
横須賀基地も「基地等警備訓練」ということで、海上自衛隊の基地のみならず米軍基地内にも、多数の陸自車両が並び、重装備の陸自隊員や海自警備隊員が展開していた。
米軍基地の新桟橋付近には、ヴェルニー公園に対峙するように装甲車などの陸自車両や重装備の隊員たちが並んでいた。この「布陣」状況から想像するに、今回の警備訓練は、横須賀基地の「外」から「敵」がやって来ることを想定していたのだろうか。
その、陸自隊員たちが布陣していた横須賀基地の「外」には、市民が生活する街が広がっているのだが、今回の自衛隊の訓練は、その、市民が暮らす横須賀の街からやって来る「敵」から米軍を守る、という想定だったのだろうか。
自衛隊にとって米軍は、市民が暮らす街に対峙してでも最優先で「守る」べき存在ということなのだろうか。
ところで、この演習に関係する神奈川県内の自治体に対して防衛省が説明のために配布したと見られる資料「令和6年度日米共同統合演習(実動演習)について」には、確かに「@陸上作戦(共同/協同基地等警備訓練)」の行われる県内の基地の一つとして横須賀基地が挙げられていた。
そして、横須賀基地に展開する部隊としては、「第31普通科連隊(武山)約100名」「海自横須賀警備隊約140名」「空自作戦システム運用隊5名」が挙げられていた。
しかし、平和船団の船上からは、陸自の東部方面混成団本部や、第48普通科連隊の車両も横須賀基地に並べられているのが確認できた。
説明文書には無かったこれらの部隊も、横須賀基地での訓練に参加したのだろう。
だが、説明資料に記載されていない部隊が平然と訓練に参加していたのならば、防衛省の地元への「説明」とは一体何なのだろうか。
(RIMPEACE編集部 星野 潔)
新桟橋で整備工事が続く駆逐艦ラファエル・ペラルタ(24.10.27 星野 撮影)
ハーバー・マスター・ピア西側に駆逐艦ベンフォールド(24.10.27 星野 撮影)
ハーバー・マスター・ピア東側には、駆逐艦ハワード(24.10.27 星野 撮影)
6号バースに巡洋艦ロバート・スモールス(24.10.27 星野 撮影)
7号バースに停泊していた駆逐艦プレブル。この10月に新たな母港の横須賀に入港した(24.10.27 星野 撮影)
プレブルは、高出力レーザー砲HELIOS(High Energy Laser with Integrated Optical-dazzler and Surveillance)を初めて装備した米軍艦だ。
その高出力レーザー砲は、カバーで覆われて隠されていた(24.10.27 星野 撮影)
8号バースに駆逐艦ミリウス(24.10.27 星野 撮影)
9号バースに、第7艦隊旗艦の揚陸指揮艦ブルーリッジ(24.10.27 星野 撮影)
原子力空母用の12号バースに、駆逐艦ジョン・フィンが停泊していた(24.10.27 星野 撮影)
13号バースに接岸していた、修理・宿泊バージのYRB30(24.10.27 星野 撮影)
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