原子力空母定期修理、放射性廃棄物運搬船が横須賀基地に入港


横須賀基地の13号バースに接岸した貨物船オーシャン・フリーダムと12号バースの原子力空母ジョージ・ワシントン。
放射性廃棄物入りコンテナを移送する際には、真ん中の巨大クレーンが使われるはずだ(25.4.9 ヨコスカ平和船団 撮影)


全長約154メートルのオーシャン・フリーダムは、船体の前の部分を13号バースからはみ出して停泊している(25.4.9 星野 撮影)

4月9日の朝9時台、貨物船オーシャン・フリーダム(OCEAN FREEDOM)が横須賀基地に入港し、13号バースに接岸した。
昨日、4月8日の午前中に、横浜港の大黒ふ頭から横須賀沖の錨地に移動していた米国船籍の民間貨物船だ。

やはりこのオーシャン・フリーダムが、原子力空母ジョージ・ワシントン(GEORGE WASHINGTON CVN 73)の定期修理で排出された放射性廃棄物を、米国ワシントン州ピュージェットサウンド海軍造船所まで輸送するためにチャーターされた貨物船だった。

そして放射性廃棄物運搬船が入港したということは、今回の原子力空母の定期修理でも、原子力艦の動力装置に手を付けるという約束違反の行為が行われたことを示している。

今後、1週間程度の間には、放射性廃棄物入りコンテナなどを原子力空母から艦外に搬出して、クレーンでオーシャン・フリーダムに移送する作業が行われるはずだ。

これまでの例であれば、放射性廃棄物運搬船が横須賀基地に入港すれば、遅くとも翌日までには米海軍から横須賀市に放射性廃棄物の移送予定日の情報提供があったようで、それを横須賀市は発表してきた。
今年は、入港当日の今日、4月9日には、原子力空母ジョージ・ワシントンから貨物船オーシャン・フリーダムへの放射性廃棄物移送日についての横須賀市からの発表はなかったようだ。
明日、4月10日には、放射性廃棄物移送日についての米海軍から横須賀市への情報提供と、横須賀市の発表があるはずだ。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


4月9日の原子力空母ジョージ・ワシントン(25.4.9 星野 撮影)


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