原子力空母ジョージ・ワシントン、横須賀に戻る


8月30日の朝、横須賀基地の外に姿を現した原子力空母ジョージ・ワシントン(25.8.30 木元 茂夫 撮影)


横須賀基地に入港するジョージ・ワシントン(25.8.30 木元 茂夫 撮影)


回頭するジョージ・ワシントン(25.8.30 木元 茂夫 撮影)


12号バースに入るジョージ・ワシントン(25.8.30 木元 茂夫 撮影)

8月30日の朝、原子力空母ジョージ・ワシントン(GEORGE WASHINGTON CVN 73)が横須賀基地に帰港し、12号バースに接岸した。

12号バースには8月28日まで、イギリス海軍の空母プリンス・オブ・ウェールズ(PRINCE OF WALES R 09)が接岸していた。
東京港に行ったイギリス空母と入れ替わりでの、米原子力空母の横須賀帰港だ。

ジョージ・ワシントンが今回の任務航海に出発したのは6月10日だ。
横須賀出港後、7月前半にマニラに立ち寄った後、7月半ばにはオーストラリアに行き、オーストラリアと米国の主催による多国間合同軍事演習「タリスマンセイバー2025」に参加した。
今年のタリスマンセイバーには、英空母プリンス・オブ・ウェールズも参加している。

8月に入ってからは、8月4日から12日までの日程で行われた日本の海上自衛隊とイギリス海軍・空軍、アメリカ海軍・海兵隊、オーストラリア海軍、スペイン海軍及びノルウェー海軍による多国間合同軍事演習に参加した。
この演習にもプリンス・オブ・ウェールズが参加したほか、海上自衛隊の「空母」の「かが」も参加し、「かが」の飛行甲板へのイギリスやアメリカのF35B戦闘機の着艦訓練も行われた。

多国間合同軍事演習終了後ジョージ・ワシントンは、8月17日にグアムに寄港している。
そして8月後半にグアムを出て、8月30日に横須賀に戻ってきた、というのがジョージ・ワシントンの今回の任務航海の動きだ。

8月30日の朝、横須賀に入港したジョージ・ワシントンの飛行甲板上には、航空機の姿は確認できなかった。F35戦闘機は岩国に降ろしてきたのだろう。
ということは、ジョージ・ワシントンは今回、ある程度のまとまった日数、横須賀に滞在するということだろう。
とはいえ、今回の横須賀帰港は、2025年の任務航海の「中休み」のようなものだろう。 秋の航海に出る前にパイロットの着艦資格取得訓練(CQ)が必要になるほどの期間、横須賀に滞在するということは無いだろう。
その前にジョージ・ワシントンは横須賀を出港し、おそらくは晩秋あるいは12月前半頃まで、秋の任務航海を行うのだろう。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


12号バースで停泊中の原子力空母ジョージ・ワシントン(25.8.31 星野 撮影)


2025-9-4|HOME|