原子力空母G.ワシントン、横須賀出港

9月30日午前10時頃、横須賀基地の12号バースから出てきた原子力空母ジョージ・ワシントン(25.9.30 星野 撮影)
9月30日の午前10時頃、原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀基地を出港した。
8月30日に入港してから約1ヶ月の横須賀滞在だった。
当初の発表では、ジョージ・ワシントンの出港は9月29日の午前のはずだった。
ところが29日は、予定時刻が過ぎても出港することができなかった。
その後一旦、同日16時に出港時間を延期するとの発表がなされたが、結局、この日は出港することができなかった。
29日の深夜になって30日午前10時の出港予定が発表され、今度は予定通りに出港していった。
29日になぜ予定通り出港することができなかったのかについては、何の説明もなされていない。
横須賀を母港としている空母は例年、春あるいは初夏に任務航海に出港するのだが、夏あるいは初秋になると一旦戻ってきて「夏休み」をとる。
しばらく滞在してから出港した後、晩秋になると任務航海を終えて横須賀に戻ってきて、翌年1月に定期修理を開始する、というパターンを繰り返している。
今回の9月30日の出港は、例年のパターンで言えば、「夏休み」を終えたことを意味しているのだろう。
8月30日に入港した時には、岩国基地に降ろしてきた艦載機のパイロットのCQ(Carrier Qualification 着艦資格取得訓練)が必要になるほどの期間、横須賀に滞在するということは無いだろうと予想していたのだが、実際には横須賀滞在は1ヶ月に及び、パイロットたちは地元市長の反対を岩国基地で9月17日からFCLP(Field Carrier Landing Practice 空母艦載機着陸訓練)を行い、市民に多大の爆音被害と大きなリスクをもたらした。
出港後には、9月30日から10月5日まで四国沖でCQも行ったようだ。
(RIMPEACE編集部 星野 潔)


ヴェルニー公園から見た、12号バースを離れるジョージ・ワシントン(25.9.30 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)



飛行甲板上には多数の人影が見えるが、登舷礼をやっているわけではない(25.9.30 木元 茂夫 撮影)

飛行甲板の先端で作業をする水兵たち(25.9.30 木元 茂夫 撮影)




港内で回頭するジョージ・ワシントン(25.9.30 星野 撮影)


軍港から出てきたジョージ・ワシントン(25.9.30 星野 撮影)


相変わらず飛行甲板上に多数の兵士が並んでいるが、やはり登舷礼という訳ではなさそうだ(25.9.30 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)

猿島の横を通過するジョージ・ワシントン(25.9.30 星野 撮影)

左のタンカーは、米軍のMSC(Military Sealift Command: 軍事海上輸送司令部)が運用している民間タンカー、ステナ・インペラティブだ。
9月28日から横須賀の錨地に停泊していて、10月1日に吾妻島に接岸した。このタンカーは8月15日に海自の補給艦「おうみ」と洋上補給訓練を実施している。
同訓練に関する防衛省の発表では、この民間タンカーは「米海軍油槽艦」とされている(25.9.30 星野 撮影)

観音崎の横を通過し、浦賀水道に入っていく(25.9.30 星野 撮影)


野比海岸の沖を通過する原子力空母(25.9.30 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)
2025-10-11|HOME|