駆逐艦マスティンも対イラン作戦に関与か

米軍画像サイトDVIDSに掲載された、「インド洋」を航行する駆逐艦マスティン艦上から撮影された写真。5月1日あるいは2日に撮影された。
右前方には貨物弾薬輸送艦カール・ブラッシャーが見える。
米軍画像サイトDVIDS記事「USS Mustin conducts a replenishment-at-sea [Image 2 of 8]」より引用
https://www.dvidshub.net/image/9661910/uss-mustin-conducts-replenishment-sea
5月5日、米軍画像サイトDVIDSに、今年3月に横須賀基地に再配備されたばかりの駆逐艦マスティン(MUSTIN DDG 89)が、「インド洋」で貨物弾薬輸送艦カール・ブラッシャー(CARL BRASHEAR T-AKE 7)から洋上補給を受けている写真が複数掲載された。
洋上補給が行われた日にちについては、それぞれの写真の解説に「5月1日」と「5月2日」の両方の日付が混在していてどちらなのかははっきりしないが、いずれにしても5月初めに行われたのは確かなようだ。
カール・ブラッシャーはこの間、米軍によるイラン攻撃作戦「エピック・フューリー作戦」に参加する艦船へのアラビア海での洋上補給を担当している貨物弾薬輸送艦だ。
たとえば、同攻撃作戦に参加している原子力空母エイブラハム・リンカーン(ABRAHAM LINCOLN CVN 72)に4月18日に洋上補給を行った写真が、DVIDSにやはり5月5日に掲載されている。
今のところ米軍はマスティンが洋上補給を行った場所をアラビア海だとは明言していない以上、断言はできないが、DVIDSに掲載された写真から考えると、このアーレイ・バーク級駆逐艦もアラビア海での対イラン軍事作戦に何らかのかたちで関与することになった可能性が高い。
マスティンは4月14日に横須賀基地を出港していたが、AIS(船舶自動識別装置)の情報では4月22日頃にマラッカ海峡を北上し、インド洋に入ろうとしていたことが確認されている。
その後はAISの信号を発しなくなったようで、現在の航行位置は確認できなくなっている。しかし、DVIDSに掲載された写真の説明によれば、5月前半の時点でもインド洋のどこかにいることは確かなようだ。
2月28日に米軍がイラン攻撃を開始して以降、インド洋に滞在している、あるいは滞在していたと見られる横須賀母港艦は、いずれもアーレイ・バーク級駆逐艦のミリウス(MILIUS DDG 69)、ヒギンズ(HIGGINS DDG 76)、ジョン・フィン(JOHN FINN DDG 113)、ラファエル・ペラルタ(RAFAEL PERALTA DDG 115)、マスティンの計5隻となった。
これら5隻のうち、ミリウス、ジョン・フィン、ラファエル・ペラルタの3隻については、対イラン作戦に参加していることを既に米軍は何らかの形で認めている。
しかし、ヒギンズについては、4月28日に「インド太平洋」で数時間にわたって電源と推進力を喪失したということが先日報道されたほかは、その動静は明らかにされていない。
ところで、上記の5隻のうちラファエル・ペラルタとマスティンは、攻撃が開始されてから1ヶ月以上が過ぎた4月以降に「さみだれ式」にインド洋に入った。
いわゆる「戦力の逐次投入」にも見えるが、米軍はどこまで「計画的」に今回の戦争を開始したのだろうか。
(RIMPEACE編集部 星野 潔)

今年3月に横須賀基地に再配備され、9号バースに接岸していた駆逐艦マスティンのマスト及び艦橋や煙突の上部(26.3.27 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)

4月8日、9号バースに停泊するマスティンのマスト。この6日後に横須賀基地を出港した(26.4.8 星野 撮影)
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