原子力空母、試験航海を終え横須賀に戻る


5月17日の午前8時15分ころ、バックしながら横須賀基地12号バースに接岸する原子力空母ジョージ・ワシントン(26.5.17 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


12号バースに停泊するジョージ・ワシントン(26.5.17 星野 撮影)


艦橋付近に2機のヘリコプターが後部を折りたたんで駐機していた(26.5.17 星野 撮影)

5月17日の午前8時過ぎ、横須賀基地に入港した原子力空母ジョージ・ワシントン(GEORGE WASHINGTON CVN 73)が12号バースに接岸した。
5月10日に横須賀を出港してから1週間の試験航海だった。

ジョージ・ワシントンが試験航海に出港する前日の5月9日に横須賀を出港して、この原子力空母の護衛を務めていた巡洋艦ロバート・スモールズ(ROBERT SMALLS CG 62)も、ワシントンよりも少し後、5月17日の午前11時過ぎに横須賀基地に戻ってきた。

5月10日にジョージ・ワシントンが横須賀基地を出港してから浦賀水道を通過して東京湾を出るまでの間、一度もAIS(船舶自動識別装置)をオンにしなかったことは、既に当HPの記事で触れた通りだ。
17日の帰港の際も、この巨大な原子力空母は、交通の激しい東京湾に入り浦賀水道を通過する間、やはり一度もAISをオンにしなかった。
ただし、なぜか、浦賀水道を通り抜けて横須賀基地の錨地まで到達してから、突然AISをオンにして位置情報を発信した。
入港の際に船舶の交通安全に配慮して東京湾内でAISをオンにしたと強弁するための、実質的に意味の無い笑止千万なアリバイ工作だったのだろうか。

実質的に出港時も入港時も浦賀水道の通過時にAISをオフにしたままだったのは、米軍にとって「戦時下」である現在において、陸地からの攻撃のリスクを避けるためだった可能性がある。
東京湾内ですら攻撃を受けるリスクがある場所だと米軍が判断するようになったとするならば、それはひとえに米軍が国際法違反の戦争を仕掛けているからだ。
米軍による「力による一方的な現状変更及びその試み」の出撃拠点となることが、住民にとってはいかに危険なことかということを原子力空母が今回の振る舞いをもって自ら示してくれていたのかもしれない。

ところで、防衛省の「お知らせ」によれば、硫黄島で行われていた、ジョージ・ワシントン艦載機の空母艦載機着陸訓練(FCLP:Field Carrier Landing Practice)も、5月17日までの日程だった。

FCLP終了後、10日以内に、艦載機パイロットに空母への着艦資格を取得させるための、洋上に浮かぶ空母での空母着艦資格訓練(CQ: Carrier Qualifications)を行わなければならないことになっている。
ということは、近日中にジョージ・ワシントンはCQのために再び出港しなければならないということだ。そしてそれは同時に、本格的な任務航海への出港ということにもなるはずだ。
CQは、どの海域で行うつもりなのだろうか。
任務航海は、どこに向かうつもりなのだろうか。

(RIMPEACE編集部 星野 潔)


試験航海中の原子力空母の護衛を務め、5月17日の午前11時過ぎに横須賀に戻ってきた巡洋艦ロバート・スモールズ(26.5.17 星野 撮影)


2026-5-17|HOME|