米海軍のコロナ対策を横須賀から見る(11)

空母レーガン、ヘリ10機積んで任務航海に横須賀出港



ヘリを飛行甲板に並べて横須賀基地を出るロナルド・レーガン(20.5.21 頼 撮影)

5月21日10時ころ、空母レーガンは横須賀基地12号バースを離れて出航した。甲板には艦載ヘリが並び、一見ヘリ空母みたいだ。

19日の時点で、空母の甲板には10機の艦載ヘリがいた。昨年までの例では、固定翼艦載機のCQが終了した後、空母は四国沖で艦載機を一斉に着艦させてたあとに任務航海に出た。
このとき空母は、少なくとも5機のヘリを載せて横須賀を出ている。

今回は、コロナ対策でFCLP,CQの途中で空母が出航し、硫黄島近海で2グループに分けてヘリ以外の艦載機を着艦させて、任務航海に出るという変則的なスケジュールになった。
厚木に展開する艦載ヘリ部隊は、横須賀で今回の出航前に空母に載って硫黄島に向かうことになる。

21日10時過ぎに横須賀基地を出た空母は、非核市民宣言運動・ヨコスカの監視によれば、太平洋に出る前に金田湾沖で1時間以上留まり、一回転した後に東京湾から出て行った。
AIS情報によれば相模湾に入った後に南下した。硫黄島に向かうコースに入ったとみられる。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


横須賀基地を後に、浦賀水道に向かうレーガン(5.21 頼 撮影)


出航前日の空母の甲板には5機のMH60ヘリが散開し、さらに艦橋の下に5機が固まっている(5.20 頼 撮影)


2020-5-21|HOME|