米海軍のコロナ対策を横須賀から見る(12)

空母レーガン、横須賀一時帰港


猿島の沖合を横須賀基地に向けて航行するレーガン(20.6.5 川辺 多恵子 撮影)


艦載機を積んで横須賀港に入ってきたレーガン(6.5 木元 茂夫 撮影)

6月5日昼前、原子力空母ロナルド・レーガンが任務航海の途中に横須賀に一時帰港した。

5月21日に任務航海に出たレーガンは、岩国に配備されている艦載機のうちの第一陣に空母着艦資格を取らせる訓練の支援のために、硫黄島近海まで出張っていた。
新型コロナウィルスの空母の中でのまん延を防ぐために、これまでにない訓練スケジュールを組んで、空母出航前の艦載機の訓練が進行中だ。岩国の艦載機の約半分が第一陣として硫黄島に展開して 訓練を行ったのち、空母に載った。
艦載機第二陣が空母とともに訓練するまでのわずかの間に、第一陣の艦載機を載せてレーガンは横須賀に帰着した。出航前隔離のために5月21日までに空母に載れなかった兵士たちを空母に 収容して、フルメンバーで任務航海にでるための準備と思われる。




甲板上に、スーパーホーネット、E2D早期警戒機、MH60ヘリ、C2空母連絡機などが並んでいる。(6.5 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)

空母は12時ころ横須賀基地12号バースに接岸した。横須賀港内で半回転してバックで接岸している。
コロナ対策で、空母に載ってきた水兵たちは、艦の外に出る「休養」は取れないだろう。

岩国から硫黄島に向かい空母乗艦のための訓練を行う艦載機第二陣と合流するために、レーガンはまた出航すると思われる。 艦載機第二陣の着艦資格取得訓練が始まる6月12日より前に、空母は横須賀を離れることになる。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


12号バースに出船で接岸するために、横須賀本港中央で回転する空母レーガン


12号バースに接岸するためにバックで移動するレーガン(6.5 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)


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