米海軍のコロナ対策を横須賀から見る(13)

一時帰港の空母レーガン、横須賀出航


6月8日10時前に12号バースを離れた空母ロナルド・レーガン


浦賀水道に向かう空母レーガン

6月8日10時前、艦載機の半分を積んだまま一時帰港していた原子力空母ロナルド・レーガンが、横須賀基地を出航した。
6月5日の入港から4日目に出航する、短期の入港だった。

離岸しておよそ10分たったころに、空母の飛行甲板から艦載ヘリMH60が飛び立ち、空母の周辺や基地周辺の警戒飛行を行っていた。そのヘリの音以外は静かな出航だった。

空母は浦賀水道を南下して、金田湾の沖合を通過して東京湾を出ると西に向かった。相模湾で出航後の機能チェックなどを行ったのちに、硫黄島近海まで南下して、艦載機の第二陣の空母着艦資格 取得訓練(CQ)に加わるとみられる。

岩国に残っていた艦載機の半分近くは、7日午前に硫黄島に向けて岩国を離陸した。FCLPとCQを完了して全機が空母に載るのは、6月15日ころになるのだろう。
新型コロナウィルスの感染拡大防止策をとったために、空母と艦載機の一体となった戦闘態勢を構築するのが、昨年より半月以上遅くなっている。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)(20.6.8 頼 撮影)


出航の2時間20分後に、城ケ島沖を西に向かって進むレーガン


2020-6-9|HOME|