米海軍のコロナ対策を横須賀から見る(9)

空母レーガン、試験航海から戻る


横須賀本港に入ってくる原子力空母ロナルド・レーガン


横須賀本港中央部で回頭するロナルド・レーガン。飛行甲板に艦載ヘリが3機(2020.5.15 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)

5月15日14時ころ、原子力空母ロナルド・レーガンは試験航海から横須賀基地に戻ってきた。12号バースに接岸している。

レーガンの試験航海は10日間にわたった。出航した日と帰港する一日前の14日に、金田湾沖で装備の作動テストなども行っている。14日にはその後東京湾を出て相模湾で航行装置の仕上がり 具合のテストも行ったようだ。

艦載機が岩国に移転してから、春季ディプロイメントは3回目となる。その前段階の試験航海は、昨年、一昨年とも1週間だった。今年が10日間と長くなっているのは、修理結果に問題があった ためだろうか。それとも乗組員の隔離期間の調整のためだろうか?

防衛省から岩国市への通知によれば、艦載機のFCLPとCQは2グループに分けて行い、第1グループのFCLPは14日から、CQは23日ごろからを予定しているとのこと。
硫黄島をベースに行われるCQの開始までに、空母レーガンは硫黄島周辺までいかなければならない。今度空母が横須賀を出るのは21日ないし22日と考えられる。第2グループのCQが 終われば、空母はそのまま任務航海に出るとみられる。5月20日過ぎの出航が本格的な出航となるだろう。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)


後進で12号バースに向かうロナルド・レーガン


空母入港後、巡洋艦アンティータムも入港した。後方は錨泊する駆逐艦カーティス・ウィルバー(5.15 木元 茂夫 撮影)


2020-5-15|HOME|