海自むらさめ、イラクに向け横須賀出港
「戦場に行かないで」 平和船団最後まで呼びかけ


「むらさめ」乗組員に向けて訴える平和船団(2.16 撮影)

横須賀の自衛艦「むらさめ」が、2月16日午後4時前横須賀基地を出港した。室蘭で陸自の車両・物資を積みこむ「おおすみ」と合流して、そのあとイラクに向かう予定だ。
日の丸・軍艦旗・黄色の旗を振る右翼グループと、緑のノボリのイラク派遣反対派がベルニー公園(旧称臨海公園)に並ぶ。神奈川県警機動隊が両者をジュラルミンの盾の列で分断する。
海には右翼グループの船と平和船団のヨットが一隻づつ。「いってらっしゃい」という右翼グループの大合唱と、「自衛隊は戦場に行かないで下さい」という平和船団の訴えが交差する。
警備の海上保安庁や県警の船を従えるように、「むらさめ」は出港していった。
むらさめが出港前に停泊していたバースのとなりに、「おおすみ」と同型の「くにさき」が停泊していた。「おおすみ」の予備艦として、横須賀まで来たのだろう。ヘリ空母を思わせる甲板には、黄色に塗られた給水車などが置かれていた。

(RIMPEACE編集部)


桟橋を離れる「むらさめ」、手前の4003番は車両を積んでいる「くにさき」

'2004-2-16|HOME|