シリーズ・原子力艦船の上空飛行制限(1)

横須賀12号バースの真上を大型旅客機が飛行


ハミングバードという朝の出発ルート。TAURA point から横須賀VOR/DME に向かうときに、12号バースの真上を通る


関西方面に向かう常用出発ルート。TAURA point からは横須賀VOR/DME に向かう(ハミングバードと同じ)
国土交通省航空局発行の航空路誌(Aeronautical Information Publication :AIP)を使用

原発など原子力施設上空は航空機の飛行が制限されている。しかるに、「動く原子炉」とも言える原潜入港中も、横須賀基地上空は定期的に大型ジェット機が通過する。

原子力施設に航空機が落下する確率を出来るだけ小さくするための上空飛行規制が、米軍原子力艦船については考慮すらされていないのが現状だ。

もし原子力空母の母港化が強行されれば、原潜に加えて、年間200日以上横須賀基地に大型の原子力艦船が居座ることになる。それなのに、羽田を出発する大型機がその真上を、またすぐ近くのコースをたどって上昇していく。
ちょっと想像力を働かせれば、それがどんなに恐ろしいことかはすぐにわかる。

(RIMPEACE編集部)


横須賀基地・12号バースの真上のルートを飛ぶボーイング777型機(大阪行きJAL1517便)
下の楕円は、停泊中の原潜バッファローの位置


14秒後に頭上を通過したJAL1517便 (2006.6.23 撮影)
大阪方面に向かうJAL機とANA機が約30分ごとに通過する


'2006-6-26|HOME|