今春で交代した、米軍の基地間燃料輸送タンカー


横須賀基地の吾妻島の燃料積み出し桟橋に停泊するトランス・パシフィック(07.5.16 撮影)


新旧のタンカーが会した横浜ノースドック。大型補給艦の右が トランス・パシフィック、左がモンタウク(07.1.5 撮影)

まもなくイラクに派遣されるF16の部隊が、三沢基地で連日激しい訓練を繰り返している。 戦闘機が飛び回れば、騒音も発生するし、燃料も消費する。
この燃料は、どんなルートで入ってくるのだろうか。

在日米軍基地で大規模な貯油施設と港がリンクしているのは佐世保と横須賀だ。3万トンクラスの大型タンカーがこの2つの基地の タンクに燃料を運んでくる。
この2つの大型燃料基地がハブとなって、在日米軍基地への燃料輸送ルートが維持されている。たとえば厚木基地には、今は タンクローリーが横須賀・箱崎ターミナルから陸路、燃料を運ぶ。
三沢基地には、横須賀から八戸港まで5千トンクラスの米軍チャーター中型タンカーで運んで、八戸港からはパイプラインで 三沢基地に運ぶ。

モンタウクというタンカーがこの任務についていたが、今春、MSCとの契約が満了になり、代わってやや小型のトランス・ パシフィックというタンカーがこの仕事についている。
モンタウクと同様、このトランス・パシフィックもホワイトビーチやノースドックなどの基地でも見かけるようになってきた。

MSCの契約のページによれば、トランス・パシフィックは06.11.19から07.9.30までが最初の契約で、その後約4年の契約オプションが ついている。
MSCとの契約が終了したモンタウクは、横浜ノースドックに寄港したあと、千葉のドックに入り、米軍との契約期間中の 「疲れ」をとった模様だ。

(RIMPEACE編集部)


'2007-5-17|HOME|