２月の米軍艦船の動き
横須賀、佐世保の第７艦隊の艦船がオーストラリアでの合同演習タンデム・トラストに出動した。月末には横須賀の在港艦船はドック明けの巡洋艦を含めて３隻、佐世保もドック明け直前のベローウッド以外はいないという状況になっている。
横須賀の艦船はほとんどが１５日に空母インディペンデンスと同時に出港した。海上自衛隊と対潜特別訓練を日本近海２か所で行ったあと、月末にグアムに集結した。１月始めに横須賀を出て、独自に東南アジア諸国を「親善訪問」していた第７艦隊旗艦ブルーリッジも、グアムでインディペンデンスの艦隊と合流する。
佐世保の揚陸艦隊は、１３日に佐世保を出港、ホワイトビーチに寄港し、沖縄の海兵隊を載せて、近海で訓練を重ねたあとオーストラリアに向かう予定だ。第７艦隊の主力がタンデム・トラスト演習に集まることになる。
一昔前は、この時期は第７艦隊の主力は米韓合同演習チーム・スピリットに出掛けるころだ。チーム・スピリットという名前をつけた演習を行わないかわりに、昨年は米韓合同演習フォール・イーグルを大規模に行い、その後は今回のタンデム・トラスト、そしてタイでのコブラ・ゴールド演習と続く。手を換え品を換えて、太平洋の西側で演習を続ける米軍の姿が浮かび上がってくる。