97年3月 全国の米艦船の動き

 米・オーストラリアの合同演習「タンデム・トラスト」に出掛けたために、横須賀も佐世保も大型艦の半数以上が留守だった。この演習は3月中旬で終わり、下旬には米艦船はブリスベーン、シドニー、ニューカッスルなどオーストラリアの港に寄港した。インディペンデンスはシドニーに6日間滞在後パースに向かい、その後タイとの合同演習「コブラ・ゴールド」に参加する予定。

 なお、貨物船マースク・コンステレーションは、3月中に2回、横浜ノースドックに寄港している。釜山にミサイルや砲弾を運んだりしている船だが、今回は那覇軍港、横浜を経由して、ブリスベーンに向かった。合同演習の物資を運搬するためだろう。

 横須賀に海洋調査船サムナーが寄港した。MSCの管理下にあるこの種の調査船は、普通はMSCの極東司令部がある横浜ノースドックに入るのだが、今回は別の動きだった。サムナーの日本寄港は多分初めてだが、調査船はこの間、佐世保に入港する頻度が高い。日本海や東シナ海の状況などを調査している可能性がある。

 3月中の原子力潜水艦の寄港は2隻で、いずれも横須賀だった。ロサンゼルス級原潜サンタフェは、3月15日から16日にかけて入出港を繰り返したあと、横須賀に2週間いた。機器のチェックのための入出港だった可能性が高い。


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