米豪合同演習タンデム・スラストが終了し、揚陸艦や支援艦船が沖縄や佐世保に入港し た。特に沖縄では、佐世保や米本土を母港とする揚陸艦が入港し、演習で使用した車両や 物資などを下ろした。MSC(軍事海上輸送コマンド)所属の大型の貨物船なども相次い で寄港、沖縄の港は普段に倍する出入りがあった。  また、タンデム・スラスト演習に続いて5月に実施される米タイ合同演習コブラ・ゴー ルドへの物資輸送の動きも、佐世保で見られる。インディペンデンス空母戦闘群を構成す る横須賀の戦闘艦は、タンデム・スラスト演習のあとシドニーやパースで一時の休養期間 を過ごしたあと、東南アジアに向かった。最初の寄港地はマレーシアのケランで、この港 には1月に第7艦隊旗艦のブルーリッジも寄港している。この時のブルーリッジの寄港地 とインディペンデンスの寄港予定地はほぼ重なっており、この地域での米海軍の寄港実績 作りの主な対象となっている。  横須賀には空母戦闘群の留守中も巡洋艦、駆逐艦、フリゲイトなどの戦闘艦が5隻残り 、演習から戻ってきたブルーリッジも含めて常駐艦6隻が並んでいる。さらに原潜3隻が 交代で寄港し、4月中は1隻がほぼ毎日横須賀のバースにいたことになる。


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