遠藤洋一の沖縄報告−1

ヘリ墜落事故現場から辺野古へ


ローターの跡が残る、沖国大1号館の壁。事故のすさまじさを伝えるモニュメントだ(4月19日撮影)

「隣街」青梅市の市議・木下さんとともに那覇に着いたのは4月19日の昼前だった。レンタカーを借りて、まず昨年8月のヘリ墜落事故現場、沖縄国際大学に向かった。

黒々とした事故の痕跡と、削れたコンクリートが痛々しい。このカベを別のところに移す決定が沖国大評議会で決まったという。事故の記憶を風化させずに、事故を2度と起こさないために常に行動しつづけるためには、このカベをこの場に残すことが最良の選択だと思うのだが。

普天間基地を移すといって、防衛施設庁がボーリング調査を、あのジュゴンの棲む辺野古の海で行おうとしている。それに対して、すでに1年間、毎日現場に座り込んで基地建設反対闘争が行われている。

事故現場から辺野古の座り込みのテントに向かう。強風の中、テントには多くの人が詰めかけていた。このほか、海上のヤグラに取り付いている人、阻止船をあやつる人がいる。海上阻止行動の報告を聞き、座っている人たちと簡単な自己紹介を交えた話しを交わしたあと、奥間ビーチに向かった。

(遠藤洋一・福生市議)


強風の辺野古漁港脇のテントに到着。この日で座り込みは366日となった。(4月19日撮影)


海上の闘いの報告。テント内で座り込んでいた人たちが熱心に耳を傾ける(4月19日撮影)


2005-5-8|HOME