ステルス戦闘機、横田に14機飛来
横田基地の駐機場に並ぶF22ラプター戦闘機
横田基地に最新鋭の米空軍ステルス戦闘機F22ラプターが大挙して飛来している。1月20日に8機、21日に4機、22日に2機の計14機飛来し、23日午後の時点で全機横田基地に駐機している。
防衛省からの横田基地周辺自治体への「情報提供」として「1月20日より22日にかけて、約26機のF−22及びF−16戦闘機の受入れ支援を行う予定であり、これら戦闘機は横田基地に一時的な立ち寄りをします」という通知があった。(大沢ゆたか・立川市議)
F16戦闘機が未だ横田に飛来していないこと、一時的な立ち寄りがどのくらいの期間なのかはっきりしない点で、雲をつかむような内容だが、普通に考えればF16とF22が横田でトランジットしてどこかに向かう、ということなのだろう。
これまでも何度もF22が数か月ずつ展開して訓練を行なっている嘉手納基地に向かうだろうというのが、大方の予想だ。そしてF16も横田に来れば、そのあと嘉手納に展開する可能性が強い。
嘉手納には1週間ほど前まで、州軍のF16が12機展開していた。F22とF16合わせて26機が新たに嘉手納に展開すれば、嘉手納の外来機は大幅に増える。
星条旗新聞によれば、20日から22日にかけて横田に飛来したラプターはアラスカ・エレメンドルフ基地の所属機だ。またF16はアラスカ・アイルソン基地所属機が飛来するという。
エレメンドルフから大圏コースをたどれば、横田に来るから、中継点に選んだのは不合理なことではないが、目的地まで空中給油機が引っぱって行けば横田に降りることはない。
横田に着陸したのは、朝鮮半島上空にアラスカから戦闘機が殺到するときに、横田を後方の集結地点と位置付けているからではないだろうか。
仮に横田を拠点に訓練を行なわなくても、今回のF22の飛来(そしてF16の飛来)は、緊急時の展開訓練であることは間違いないだろう。
(RIMPEACE編集部)(2016.1.22 横田・基地被害をなくす会 撮影)
横田基地の滑走路(RW/36)に着陸するエレメンドルフ基地所属のF22ラプター
2016-1-23|HOME|