さらに危険なオスプレイ・CV22が横田基地に!(10)

横田のCVは日暮れて飛び立つ−1


嘉手納基地に展開して訓練を行なう、在韓米陸軍の特殊作戦支援へりMH47E(2003.11.17 撮影)

特殊部隊を運ぶ航空機はオスプレイだけではない。着陸のための短い滑走路が用意できる場所なら、MC130が部隊や装備を運ぶ。高高度からのパラシュートジャンプで潜入する場合もMC130Pの出番だ。ビン・ラディン殺害計画に動員されたというMH60やMH47ヘリを使うケースも多い。そしてCV22オスプレイも隠密潜入のために使われる最新の機体だ。

空軍の特殊作戦コマンドの航空機の飛行について定めた指示書がある。AIR FORCE SPECIAL OPERATIONS COMMAND INSTRUCTION 11-NSAv,VOLUME 3 (2012.1.18)で、NSAV はNon Standard AViation の略号だ。非標準飛行とは、身をさらして電波による指示を受けて飛ぶ標準的な飛行とは異なる飛び方だ。典型的な例が、夜間の無灯火低空飛行だ。
特殊部隊を送り届け、回収する特殊作戦支援機に適用される指示書だ。

第12章、空地作戦の手順 は先ず MISSION PLANNING, 隠密飛行の飛行計画作りでスタートする。
最初の文節は「任務は、目標とする地点に着くまでに長距離・低空飛行となるかもしれないし、また短距離もしくは中距離の全行程が低空飛行となるかもしれない」で始まっている。特殊作戦の遂行に、低空飛行が大前提となっていることの現われだ。
また、到着までの飛行速度の節で低空飛行の場合、目的地到達時間の誤差はプラスマイナス2分以内が是非ものである、などの記述もある。

そして、任務達成のための飛行計画作りで、考慮すべきものに「月光」があげられている。もちろん、夜に飛ぶことを前提とした話だ。

(RIMPEACE編集部) 


嘉手納基地のはるか上空でMC130Pコンバットシャドーからジャンプした兵士たち


パラシュートで降下した兵士たちが全員着地した後、低高度に降りてきたMC130P


2015-7-10|HOME|