国の説明資料「CV−22オスプレイについて」のお粗末さ、その2
CV−22の事故と安全性の確保について、国の説明資料「CV−22オスプレイについて」の9ページに書かれている。
「CV −22については、過去3件の重大事故(クラスA飛行事故)が発生していますが、徹底した調査が行われ、特定された事故原因については、設計のー部変更や追加的な訓練の実施などを行い、全て
対策済みであることから、安全性は確保されています。」
すぐ下に、死者4人負傷者16名の大事故が出ているが、この原因が不明のままだ。「特定された事故原因については」とエクスキューズをいれておいて、結論は「安全性は確保されています」だ。
最大の事故以外は原因をつかみ、対策をとったから、安全性が確保されている、と言い切る外務・防衛の官僚は、論理的な思考ができない人たちなんだろう。
だが、結論だけが独り歩きを始めている。
「米軍横田基地への新型輸送機CV22オスプレイの配備計画で、都は15日、外務省と防衛省から配備に伴い、軍人や軍属約400人が横田に追加されるとの説明を受けた。
都からの質問に対しては明確な答えが得られなかったこともあり、都は引き続き説明を求めていくという。」
「安全性に関して、海兵隊仕様のMV22と同等で、過去3件の重大事故についても対策済みであることから、「危険と考える根拠はない」と説明。」(2015.5.16 東京 - 産経ニュース)
横田基地は東京都にある。資料では「事故原因が特定できず」としておきながら、口頭の説明では「対策済み」とした真意を、外務・防衛に東京都はぜひ確かめてほしい。
(RIMPEACE編集部)
これまでの事故についてのQ&A。死者が出た事故の原因が特定されていない(赤線は編集部記入)
2015-5-17|HOME|