国の説明資料「CV−22オスプレイについて」のお粗末さ、その3
スズメが3羽、電線に止まってチュンチュン鳴いていました。そこにさらに3羽やってきて一緒に鳴き出しました。鳴き声はどのくらい大きくなりますか?
小学生が答えました。2倍です。先生が褒めてくれました。「正解です」
北関東防衛局長が答えました。スズメは同じ大きさなので鳴き声は変わりません。防衛大臣が激賞しました。「ド正解だ!」
外務・防衛が横田基地周辺自治体に説明に来た時の資料「CV−22オスプレイについて」の12ページに、CV−22の配備に伴う騒音の変化についてのQ&Aが載っている。
機数が増えるのだから、騒音が大きくなることは子供にもわかる。
一機ごとの騒音(暴露レベル)に話をすり替えて、騒音は変わらない、と言っても、それが20機、30機と増えた場合にどうなるか、爆音訴訟の被告(国)として知りすぎるほど知っているはず
だ。
しかも、CV−22は夜間飛行が訓練の主になる機体だ。Lden値算出の時間帯別加算に言及するまでもなく、夜中に飛ぶ機体の騒音がどんなに影響が大きいかも国は知っているはずだし、知ら
なくてはいけない。仮に横田基地の機数増がなくても全部の機体が夜中に飛んだら、騒音コンターは大きく膨らむ。
配備話の初めから「低空飛行訓練、夜間飛行訓練を実施する」と防衛大臣が明言する機体について、「騒音はほぼ同じ」などと説明すること自体、周辺住民をなめてかかっていると言わざるを得な
い。
(RIMPEACE編集部)
これが官僚答弁の極意。肩すかし、うっちゃり、ネコだまし
2015-5-17|HOME|