厚木基地を2000日間連続ウォッチ

−−−尾形斉さんの記録−−−

2000日ずっと、という記録の重みに、ただただ脱帽する。第三次厚木基地爆音訴訟原告団のメンバー、尾形斉さんの了解を得て掲載させていただいた。
私たちの飛行記録は、訓練の規模などを推し量る、離陸回数だ。尾形さんのこの記録は、タッチアンドゴーも離着陸も、自宅上空を通過したものすべてをカウントしたもの。基地周辺住民のこうむる爆音被害との相関はきわめて高い。
トータル機数と、やむを得ない欠測時間累計は、尾形さん自身の集計によれば以下の通り。
・ジェット機 64,567機(内艦載機:53,817機)
・プロペラ機 93,922機(内P-3: 54,881機)
・ヘリコプター 24,975機
・全機種合計 183,464機
・欠測時間累計 42.52日分
1日平均機数は94機、またジェット機の内の約83パーセントがジェット艦載機、ブロペラ機の約58パーセントがP-3C、となる。

「尾形は、二階建ての家のどこにいてもA4版のファイルを手放さず、飛行機の音が響けばすぐに記録を付ける。二階の窓から機体を確認するものの、音でほとんどの機種が分かるようになった。深夜・早朝でも、寝床のそばに置くファイルにメモし、記録を逃すことはない」(「ルポ 軍事基地と闘う住民たち」琉球新報社編・NHK出版 より)
12月のスーパーホーネット配備反対行動で、爆同・訴訟団メンバーが厚木基地進入経路のすぐ下に集結していた。近づいてくる軍用機の判別に、他のメンバーが双眼鏡を覗いているときに、尾形さんは目をつぶって耳をすませて、目視よりも早く機種を判別していた。

尾形さんの記録する最新データは、 第三次厚木基地爆音訴訟原告団のページに掲載されている。是非ブックマークに登録されたい。

関連するページ:政府当局が明らかにした厚木基地の飛行実態



米軍機も自衛隊機も騒音を撒き散らす(厚木基地にて)

(RIMPEACE編集部)


'2003-12-27|HOME|