事故調査担当ギャラン中佐:判らない。岩国基地の安全担当部門にその質問をしてみる。
早明浦ダムの事故報告書の中に、米海軍が低空飛行ルートを飛ぶ時の「心得」が書かれた書類がある。「このルートは日本の航空局に認可されたものではないし、民間航空のパイロットへのオフィシャルな通達もない。また、ルート上の障害物情報の更新もされない。このルートを飛行する時は”よく見て避けろ”が極めて重要である」
"See and avoid" というのが原文なのだが、高知県防災・消防ヘリのパイロットが質問したのは、
avoid の前提となる Seeが本当に出来るのですか、ということなのだ。オレンジルートを低空飛行する米軍機と、空中衝突しかねないという恐れを感じながら「本当に私たちが見えているんですか」と尋ねたパイロットたちに、後日まともな返答はあったのだろうか?