高知県安芸郡東洋町議会
米軍機の低空飛行訓練中止を求める決議
平成6年10月14日、低空飛行訓練中の米国軍用機A6E4イントルーダーが高知県
の早明浦ダム湖に墜落するという事故が発生した。
また、本年1月には、高知県香美郡夜須町沖の土佐湾に米国軍用機の戦闘攻撃機FA1
8Cホーネットが墜落したが、その事故報告書により、オレンジルートと呼ばれる訓練ル
ートが判明し、本町の甲浦変電所が訓練攻撃目標になっていたことが明らかになった。こ
の変電所付近には、住宅等が密集しており、一歩間違えば大惨事になりかねないものであ
る。
こうした事故発生にもかかわらず、頻繁に実施されている米国軍用機の四国東南部海上
より西方面への低空飛行訓練には、既に爆音被害や事故発生の危険性もあり、関係地域住
民の不安は日毎に増しており、地域住民の生命と財産を守る立場からして誠に憂慮に耐え
ないところである。
よって政府は、こうした状況を充分に認識し、低空飛行訓練の法的根拠となっている日
米協定の改定に早急に取り組まれるとともに、低空飛行訓練を即刻中止させるよう強く要
望する。
以上決議する。
平成11年 9月24日
高知県安芸郡東洋町議会
RIMPEACE編集部からひとこと
海兵隊機は、事故後も相変わらずオレンジルートに向かっている。8月末に横須賀に空母が
戻ってきた。艦載機は9月に入り、厚木からの訓練飛行を再開したが、空母帰還後には低空
飛行訓練が集中的に行われるようだ。オレンジルートに向かう艦載機も多い。
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事故機の飛行ルート(FA18高知沖事故報告書より)|