イラク派遣準備、F16が三沢上空で訓練


向かって右の主翼下に模擬爆弾1発を装備して訓練するF16


三沢基地上空での夜の旋回訓練を終えて、着陸したF16(08.8.26 撮影)

1年前に聞いたことのある爆音が、宿の窓を開けると響いてきた。8月26日の日没後、一周3分のペースで三沢基地や三沢の市街地 上空を旋回飛行するF16戦闘攻撃機が出す騒音だ。
夜だけではない。主に午後から、雲が低く垂れ込める基地上空を、1機または2機編隊で旋回飛行している音が連日聞こえた。

8月26日付けの星条旗新聞によれば、三沢のF16飛行隊2つが昨年に続きイラクに交代で派遣されるとのことだ。 (28日付けの東奥日報によれば、イラク派遣は9月中旬から)
星条旗紙によれば「F16の部隊は派遣に備えて、韓国やアラスカから臨時にやってきた空地統合指揮官との訓練を行っている。この 指揮官はパイロットと地上の兵士たちとのコミュニケーションを担当する」

昨年5月の訓練は、F16の地上識別装置を使って、屋根の上にひそむ「反対勢力」を空から発見する訓練だった。今回の訓練では、 模擬爆弾1発を携行して飛んでいる。見つけるだけではなく、爆撃することまで訓練している。それも三沢市街地の上空を旋回しながら。

市街地上空で訓練を繰り返すことが、認められるのだろうか。高空を飛んでいれば分からないだろう、 と言って勝手に訓練空域を市民の頭上に設定するなど、許されることではない。

(RIMPEACE編集部)

[参考ページ]
F16、イラク向け訓練を三沢基地上空で実施(2007-5-12)


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