日本海 | 4135 |
RIPSAW | 293 |
太平洋 | 378 |
国内基地 | 112 |
三沢周辺 | 64 |
在韓米軍基地 | 41 |
その他 | 40 |
合計 | 5063 |
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行き先きは、相変わらず日本海側の訓練空域が多い。星条旗新聞に載る米軍側のコメントでも、訓練の75パーセントは日本海側だという。75パーセントの母数が何か、はっきりしないが、傾向値はこの昨年度の動きと一致している。
「三沢のF16の任務が変わったーー星条旗新聞より」でも抄訳したように、星条旗新聞の取材にたいして、三沢のF16部隊の作戦部長は、F16の飛行回数が年間ほぼ8000回だといっている。この8000回のなかには、在韓米軍基地から戻ってくるものも含まれるし、昨年度のべ約6カ月、8機のF16が湾岸に派遣されていた際の、サザンウォッチ作戦での飛行回数も含まれるだろう。そうすると三沢から飛んだ回数が約5000回というのは、米軍側のカウントとも整合する数だと考えられる。
天ヶ森射爆場(RIPSAW RANGE)に直接向かう回数は、前年度と比べて減少している。これが三沢のF16の任務の変化に起因するものかどうかは、低空飛行訓練の増減のウォッチとともに、もう少し調査を重ねなければ結論は出ないだろう。ソ連の崩壊・冷戦終結後にも、三沢の部隊の任務は「北朝鮮にフォーカスが移った」と当時の司令官ノーウッド准将が星条旗紙のインタビューに答えていた。今回の「三沢の任務の変化」自体が、実は朝鮮半島の緊張緩和の動きの中で、(三沢への駐留を正当化するために)無理に作り上げた「新任務」である可能性だってあるのだから。
'2000-7-7|HOME|