日米対潜特別訓練とホワイトビーチ


ホワイトビーチ沖に集結した海自の護衛艦3隻と潜水艦、米軍のイージス駆逐艦3隻


陸軍桟橋に停泊中の米海軍フリゲイト・ゲアリー。対潜ヘリSH60を積んでいる (10.8 撮影)

10月3日から8日まで沖縄近海で行われた、日米対潜特別演習の開始直前と終了日に、この訓練に参加した米軍艦船の一部がホワイトビーチに集まった。

星条旗新聞(2005.10.6 付)によれば、米軍側の参加艦船は、横須賀の駆逐艦5隻全部とゲアリー、音響測定艦ロイヤル、海洋調査船メアリー・シールズが含まれる。海幕の発表では、このほか米軍側で潜水艦、補給艦が参加するとのことだ。
このうち、ホワイトビーチに寄ったのは駆逐艦ジョンSマケイン、フィッツジェラルド、ステゼムとフリゲイト艦ゲアリーだ。この4隻が海自の艦船とともにチームを作って、カーティス・ウィルバーとラッセンなどのチームに対抗した動きをしていたのではないだろうか。後者の2隻はホワイトビーチに立ち寄らず、横須賀にもほかの艦より早く戻っている。

米原潜が中国の原潜の動きを、そして海自の潜水艦が中国や北朝鮮のディーゼル潜水艦の動きをシミュレートしたことは容易に想像がつく。
対潜水艦戦闘が太平洋艦隊司令官の最優先課題であり、海自の最重要課題だと訓練参加の日米部隊の指揮官が認めている(星条旗新聞)。沖縄近海がその対潜戦闘の主戦場になれば、ホワイトビーチへの米軍艦船の寄港は、いまよりもさらに増えるだろう。

(RIMPEACE編集部)


10月10日、ホワイトビーチの周辺には、米軍のフリゲイトと海自の潜水艦がまだいた。


左からステゼム、カーティス・ウィルバー、ゲアリー、ジョンSマケイン(トンビの下、横向き)。
室蘭、鹿児島を訪問中の2隻を除く4隻の戦闘艦が対潜訓練から戻った横須賀基地。(10.14 撮影)

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'2005-10-15|HOME|