大気収集機WC135C、相変わらず嘉手納で待機


7月10日13時53分、横田から嘉手納に戻ってきたWC135C大気収集機


台風避難で横田に移動してきた嘉手納のC135ファミリー。真中がWC135(06.7.8 朝 遠藤洋一撮影)

コンスタント・フェニックスと呼ばれるWC135大気収集機は、核実験などの過程で大気中に放出される微量の物質を収集して分析する能力を持つ。
米国政府が核開発の疑いを持つ国に対して、近くの米軍基地に派遣されて大気収集の飛行を行う。
今米軍が持っているのはWC135W型とWC135C型各1機だけで、そのうち嘉手納に現在常駐しているのはC型だ。

WC135Cが嘉手納に飛来したのは今年の5月18日で、5月27日朝飛来したミサイル監視機RC135Sより10日近く前だ。ミサイル発射に備えてミサイル監視機が連日長時間飛び出したときも、WC135Cはほとんど飛行しなかった。

7月6日〜10日まで台風3号から避難するために横田に居たが、また嘉手納に戻ってきた。避難ついでに本国オファット基地に戻らずに嘉手納にまだ居るのは、米国が北朝鮮の核開発になんらかの動きがある可能性を捨てていない現われだ。
台風が去っても相変わらず嘉手納基地から飛行しないWC135Cだが、米国はミサイル発射の動きとの両睨みで、核開発の動きに備えている。

(RIMPEACE編集部)

[参考ページ]大気収集機WC135C、嘉手納に飛来(2006.5.21up)


'2006-7-16|HOME|