また消防車無し。嘉手納のホットピット


エンジンをかけながら給油中のF15。周りに消防車の備えがない。
 

8月18日の嘉手納基地。午後に入ってエンジンを止めずに給油を行うホット・ピットがいつもの場所に設営された。設営といってもタンクローリーが待機し、近くに 消火器が置かれるだけだが、戦闘機の回転率を上げるための「実戦的な」訓練だ。

2か月前に見た時も、ホットピットにF22が入った日は、消防車が近くに待機していた。給油中の燃料に引火した場合などに、すぐに対応できるからだ。
その前日にF15がホットピット訓練を行った時は、近くに消防車は配置されていなかった。

2ヶ月後に見た時も消防車が配置されなかったのでは、もはや配置を忘れたとかいう問題とは言えない。レスキュー車両の出番を少なくすれば、担当する兵士の数は減らせる、 という読みで米軍が意識的に消防車のホットピット配置を行わなくした可能性が大きい。
安全対応措置を削って、戦闘正面の兵力を維持しようという考え方からは、基地周辺の事故の危険を予防する発想は出てこない。
嘉手納基地の運用が、ますます危険なものになっていく。

(RIMPEACE編集部) (09.8.18 撮影)

[参考ページ]
シリーズ・沖縄の基地を視る(119) 嘉手納のホットピット(09.6.16)


嘉手納基地上空で接近して飛ぶF15の編隊


2009-8-18|HOME|