音響測定艦、WBを出て南シナ海方面へ



8月18日朝、ホワイトビーチから離れる音響測定艦エイブル


2時間後に、久高島の沖を南下するエイブル
 

8月18日朝9時前、音響測定艦エイブルがホワイトビーチから出港した。エイブルはコンパクト版の低周波アクティブ(LFA)・ソナー を装備する船だ。
エイブルはホワイトビーチ沖を東進した後、向きを南に変えた。南シナ海に向かうコースだ。

昨年10月18日には、音響測定艦インペッカブルが那覇軍港を出てから南シナ海に向かうコースをたどったのが確認されている。
大型のLFAソナーを装備しているインペッカブルは、09年3月に南シナ海で中国の艦船から妨害を受けた、と米海軍が発表している。 インペッカブルは繰り返し南シナ海に展開して中国海軍の潜水艦のデータを収集しているとみられる。

今回、コンパクト版LFA(CLFA)ソナー搭載艦のエイブルが、インペッカブルと同様に、同じ海域に向かうコースをたどっているこ とが確認された。

潜水艦探知の能力が優れている、という鳴り物入りで配備が進められているLFA(もしくはCLFA)ソナー搭載の音響測定艦が繰り返 し南シナ海に展開していることは、米軍の対潜水艦戦のための情報収集の主力が、今も南シナ海の中国海軍潜水艦に対して投じられている ことを示している。

(RIMPEACE編集部)(10.8.18 撮影)

[参考ページ]
音響測定艦、那覇を出て南西に向かう(09.10.18)


2010-8-19|HOME|