ホワイトビーチに音響測定艦長期停泊


ホワイトビーチの陸軍桟橋に停泊する2隻の音響測定艦。左がビクトリアス、右がロイヤル(2011.4.28 読者撮影)

ホワイトビーチに音響測定艦が2隻停泊中だ。ビクトリアス(T-AGOS 19)は27日に寄港したばかりだが、もう1隻のロイヤルは4月13日 から滞在している。すでに2週間を超えるホワイトビーチ寄港となった。

ホワイトビーチに音響測定艦はたびたび寄港するが、2週間を超える寄港は初めてだろう。補給のために数日寄港して、また任務航海に出 て行くことが多かった音響測定艦が、2週間も滞在している理由を、米海軍は「人員の交代のため」と説明した(4.28 琉球新報)
人員の交代だけなら、船が2週間も停泊することはない。2週間以上の寄港時に人員を交代させた、というのが正しいのだろう。

音響測定艦の基本的な年間任務展開パターンは、前後に4日半の移動日を含む七週間の任務航海を年に6回行う。任務航海の間に6日間の 寄港があり、そのうちの1回は期間が16日、もう1回は31日間のオーバーホールのための停泊となる。

これまで、佐世保でとっていた16日間の停泊休養が、今回ホワイトビーチでとられた。ホワイトビーチは中国の潜水艦の活動海域に近い ことから、これまで任務航海中の補給などのために寄港していた。長期の寄港は佐世保に戻り、2年前までは横浜ノースドックに戻って いた。

今、在日米軍基地の中で音響測定艦が寄港するのは佐世保とホワイトビーチに絞られている。今回、長期の停泊基地が佐世保から沖縄に 一部移行した形となった。
今後ますますホワイトビーチへの音響測定艦の寄港日数が増えることも考えられる。

(RIMPEACE編集部)

[参考ページ]
音響測定艦横浜に2隻。任務に展開するパターンは?(2006-4 -11)


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