音響測定艦3隻、ホワイトビーチに同時寄港、原潜も一時寄港


海軍桟橋に停泊中の音響測定艦エイブルと、接岸作業中のインペッカブル(岸壁の左側の2隻)


右側の陸軍岸壁に11日から停泊中の音響測定艦ビクトリアス。合わせて音響測定艦が3隻

12月19日午前、ホワイトビーチに音響測定艦ビクトリアス(T-AGOS 19)と同エイブル(T-AGOS 20)が停泊していた。そこに音響測定艦インペッカブル(T-AGOS 23)が 入港して、きわめて珍しいことに音響測定艦のホワイトビーチ3隻同時寄港となった。

エイブルは前日、勝連の沖合20キロほどの海域で、南北に反復航行を行っていた。潜水艦の位置を探るための航行で、1隻で潜水艦が潜む場所の方向が分かる。同じことを2隻の音響 測定艦が行い方位線をクロスさせることで潜水艦の位置をピンポイントで決定することができる。
エイブルとほぼ同時にホワイトビーチに寄港したインペッカブルが、方向探知のための2隻目の音響測定艦だった。

19日には、前期ロサンゼルス級原潜がホワイトビーチに一時寄港した。おそらくこの原潜が狩られる役目を務めていたのだろう。
インペッカブルはLFA(低周波アクティブ)ソナーで、エイブルはそのコンパクト版のソナーを用いて、目標となった原潜の動きを記録する。訓練終了後に原潜自身の記録と照合する ことでLFAソナーの有効性と信頼性を確認し、合わせて原潜の静粛性もチェックしたのだろう。

今後の米艦隊の行動を左右するような大事な実験が行われたのではないか。

(RIMPEACE編集部)(2014.12.19 撮影)

[参考ページ]
沖縄・与勝半島沖合で音響測定艦が訓練(2014-12-18)


一時寄港を終えて出港する前期ロサンゼルス級原潜。何故か海保のモニターシップが付いていない


津堅島の島影に隠れる直前の原潜


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